徒競走の順位は必要か?

長男と次女が通っている小学校では、運動会の徒競走の順位が昨年から無くなりました。

 

保護者の中には、「盛り上がらない」「物足りなさを感じる」といった意見もあったようです。

 

色々な意見があると思いますが、私は運動会で順位をつける必要はないと思っています。

 

順位がなくなったと言っても、誰が1番で誰がビリだったかは、見ていればわかること。

足の速い子もいれば、遅い子もいる。

 

ただそれだけいい。

 

順位は不要。

 

順位の旗の下に、レースが終わるまで子どもを座らせる必要もないと思う。

 

長女が通っていた小学校は順位があり、リレーの選手はタイムが速い上位数人が、自分の意思とは関係なく選ばれることになっていました。

 

長女はなりたくないのに選ばれてしまって、「運動会を休みたい」と言い出しました。

 

理由は、同じチームに勝敗にやたら拘る男の子がいて、その子は、ドッチボールでも大縄跳びでも、ミスをした人を責めるのだそう。

 

そんな長女に空気の読めない夫は、「頑張って1位になれよ」とはっぱをかけていました・・・

 

直前まで休むと言っていた長女は、「自分が出ないと、別の子が代わりに出なければいけなくなるから、やっぱり行く」と言って、結局参加しました。

 

長女にとっては小学校最後の運動会でした。

 

順位のことは置いておいて、子ども達が一生懸命走る姿は、理屈抜きで感動しましたが、子どもは運動会で競争させなくても、遊びの中で勝手に競争や勝負をしているし、まだ個をしっかり確立していない状態で、競争心を煽るような教育には疑問を感じます。

 

1番になることに拘りすぎると、他者への思いやりの気持ちは薄れ、怒りや妬みの感情を生み、子どもの心を歪ませてしまう気がします。