3年前の今日、キャンプ場に一泊する予定で、朝からバタバタ出掛ける準備をしていて、普段お守りとして持ち歩いていた水晶の袋を別のバックに入れようとしたとき、なにか違和感を感じて袋の中を見ると、天使の形をした水晶の羽の一部が割れていました。
落としたりしてないのに・・・なんだか嫌な予感がして、夫に「水晶が割れている、なんかキャンプ行くの嫌だな」と言うと、「身代わりに悪いものをもらってくれたんだよ」と。
コテージも予約していたし、気にせずに楽しもうと気持ちを切り替え、出掛けました。
そのキャンプ場は、近くに川が流れていて、浅瀬で子ども達を遊ばせていました。
プール以外での水遊びは初めてで、
私が下の子二人、少し離れたところで上の子と夫が遊んでいたのですが、ふと見ると、二人の姿がありません。
一瞬焦りましたが、他にも何組かのグループがいて、みな普通に遊んでおり、川の水面はキラキラと綺麗で流れも穏やかでした。
その時は、「飲み物でも買いに行ったのかな?夫が一緒にいるので大丈夫だろう」と思いました。
暫すると、夫が真っ白な顔で、長女と戻って来ました。
「死ぬかと思った、溺れて流された。男の人が浮き輪を持って助けに来てくれた」と、それを聞いた私は、心臓の鼓動が一瞬で早くなり、二人を失っていたかもしれない恐怖と、無事でいてくれた安堵が入り交じった感じでした。
その後すぐに助けて下さった方へ、感謝の気持ちを伝えにいきました。
何かお礼がしたかったのですが、キャンプ場なので売店くらいしかなく、お酒やつまみ類をたくさん買ってお渡ししました。
本当は連絡先を聞いて、もっとしっかりお礼をしたかったのですが、住所や電話番号を聞くのも逆に迷惑な気がしてしまって。
今回の経験から、溺れる時はとても静かに溺れるのを知りました。
ドラマのように、ばしゃばしゃ音を立てて「助けてー」とはならなかったです。
二人はまったく声を発することなく、とても静かに溺れていたのです。
流されている最中、夫は長女になんとか呼吸をさせようと、必死に上に持ち上げようとしていて、自分はほぼ水の中で声を出せなかったそうです。
長女も呼吸をするのに必死で声を出せず。
溺れた状況としては、
まず、長女が流されたビーサンを取りに行くと、急に水深が深くなっていて流され、夫が助けに行きましたが、長女を抱きながら流れに逆らえるわけもなく一緒に流された。
見た目にはおだやかに流れているように見えていましたが、川の中央部分は水深が深く、流れも早くなっていました。
長女はスイミングスクールに通っていたのでそこそこ泳げるのですが、プールで泳ぐのと、流れのある川で泳ぐのはまったく違います。
親が危機管理ができておらず、長女に怖い思いをさせてしまい、申し訳なく思っています。
普段泳げる人でも、足が着くと思っていたのに、着かないと急に焦って溺れてしまったり、助けようと入った人も流されてしまうことも多いです。
悲しいニュースを聞くたびに、あの時の恐怖がよみがえり、残された家族の悲しみ思うと胸が痛みます。
あれ以来、川や海には行っていませんが、救命胴衣を買い、車に積んでいます。
溺れた当日の朝、割れていた水晶ですが、家に帰って再度袋を開けてみると、さらにバラバラに割れていました。↓
家に帰って、そのキャンプ場のことを調べてみると、10年前の8月に長女(当時9歳)と同じ年の女の子がその川で流されて亡くなっていた記事を見つけ、とてもショックでした。
川は見た目より複雑な流れ方をしています。
遊具やビーチサンダルが流されても取りに行かない(行かせない)。
溺れる時はサイレントです(特に子ども)。
浅瀬でも必ず救命胴衣を‼️
あの時、助けて下さったお二方(一人の方はふくらはぎに龍のタトゥーがありました)、
私のブログを見る可能性などほぼないでしょうが、
今、私達家族が幸せに暮らせているのは、お二方のお陰です。
本当にありがとうごさいました。